金型表面に硫化物と窒化物を同時に形成させ、高温・高圧・無潤滑摩擦等の過酷な条件下で使用される金型の性能を向上させる表面改質処理です。
・最表面に形成した硫化物層と、下層に形成した硬い窒化層によって摺動発熱を抑制し、
耐焼付き性・耐摩耗性の向上に効果を発揮します。
・耐溶損性・疲労強度・離型性も向上しますので、金型や部品の長寿命化が図れます。
・ガス窒化の困難なステンレスに対しても、処理可能です。
Hint-S | 塩浴浸硫窒化 | 一般窒化 | 無処理 | |
耐焼付き性 | ◎ | ○ | △ | ✕ |
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耐摩耗性 | ◎ | ○ | ○ | ✕ |
耐カジリ性 | ◎ | ○ | △ | ✕ |
耐ヒートチェック性 | ○ | ○ | ○ | ✕ |
耐溶損性 | ○ | ○ | △ | ✕ |
環境への影響 | △ | ✕ | △ | - |
⇒耐熱間焼付き性:Hint-S>塩浴浸硫窒化>>軟窒化>無処理
⇒耐溶損性: Hint-S >ガス窒化>ガス軟窒化>>無処理